アパレル店員は派遣でも自腹買い取りはある?
女性の間で人気がある職業が、アパレル店員です。流行のファッションに囲まれながらお仕事ができるので、常に最先端の洋服を着用して働けることでしょう。国内には数多くのアパレル店があり、正社員よりも派遣スタッフがメインで活躍している現場です。ここでは、派遣スタッフで働くための方法と、自腹買い取りの有無について説明しましょう。
どうしたらアパレル店で働けるの?
アパレル店でスタッフとして働く場合、基本はほかの職業と同じく求人広告を頼りにすることになります。正社員であれば会社の本部が求人を出しますが、派遣スタッフの場合は各店舗が派遣会社を通して求人募集を行うのが一般的です。ここでは後者にスポットを当てて、詳しく働き方を解説していきましょう。
まずは求人雑誌で、アパレル関連の項目に着目します。メンズ・レディースと大きく分けて2種類の店舗になりますが、スタッフは該当する性別の用品と同じ方を求められるのが多いようです。これは来店客への配慮であり、同じ性別のスタッフなら購入するアイテムに関するアドバイスを、的確にできると見なされるからでしょう。
そのため、応募する際は求人情報を確認して、どういった洋服を扱う店なのかを事前にリサーチするようにしましょう。ショップによっては、男女どちらの洋服も取り扱っているところがあり、比較的専門知識を必要とせずオールマイティーな働き方が可能です。
派遣スタッフは正社員とは違いますが、スタッフとして派遣された時はそのショップの一員です。接客マナーなどに違いはないので、社員研修はショップ内で実施されることが多いでしょう。正社員と異なる点は、派遣の方がアルバイト・パートという短時間の働き方ができ、学生や主婦の方も採用されやすいことです。
アパレル店の自腹買い取りとは何のこと?
求人サイトでアパレル店のスタッフとなった方の口コミを見ると「自腹買い取りをしなくてはいけない」という書き込みを多く見かけられます。この自腹の買い取りとは、ショップ内で売れ残った洋服をスタッフ自身が買うことを指しています。仕事で働いているのに、なぜ自腹で洋服を買わないといけないのかと疑問に思う方も多いことでしょう。このシステムについて、簡単に見ていきます。
まず、基本は正社員で仕入れを担当している方に発生するノルマで、派遣スタッフは行う必要がありません。この自腹買い取りはアパレル店のほか、食品・玩具・家電といった別の業種でも行われているものです。正社員であればショップの運営の中枢を担っており、経営するうえで欠かせない商品を仕入れる権利も持っています。
この仕入れはショップの資金を使うものであり、個人のポケットマネーで行うものではありません。どのような品物なら売れるのかをじっくりと考え、運営会社の資金を駆使して仕入れをします。社員の分析が外れて、まったく売れないアイテムを仕入れた時は、会社に損失を与えたということになるのです。
そのため、全部の商品ではなくとも、多少は自腹で買い取りをしないといけません。派遣の場合はショップが直接雇用をしている訳ではないので、経営権はなく仕入れを担当することもないので、自腹で買い取ることはないでしょう。
実際にアパレル店で働いている方の口コミを見よう
日本国内には、2020年10月時点で、約28万1,000件ものアパレルショップがあります。飲食店に次ぐ多さとなっており、インターネット上には実際に派遣スタッフで働いている方の口コミを目にすることが可能です。そこでここでは、その口コミをピックアップして、どのような働き方をしているのか見ていきましょう。
大半が高い評価をしており「派遣だから買い取りの心配はない」「自由な時間にシフトを組める」「流行に敏感になった」というコメントを見ることができました。もっとも多くの方が触れているのが自腹買い取りの点でしたが、派遣スタッフの方は買い取りの必要はないという方が多いようです。
また、経営の中枢には入れないものの、売り上げの点を気にしなくていい点をメリットとしてとらえている方が多くいます。派遣にはアルバイト・パートタイマーの方も含まれ、開店から閉店のフルタイム以外の働き方も可能です。シフトを自身で組めるよさを挙げる方も多く、比較的働きやすいスタイルと受け止められます。
アパレルショップは、常に四季の流行を先取りした商品を陳列するのが主な業務です。派遣であっても、ショップ運営による勉強会に参加することになるので、毎年の流行りをしっかりと学べることも口コミから把握できました。洋服に興味がある方にとって、アパレル店は楽しく働ける現場であることがよくわかります。
以上、アパレル店で派遣スタッフとして働く方法と、自腹買い取りの有無などについて見ていきました。派遣の場合は自腹買い取りというノルマが発生せず、比較的自由なスタイルで働くことが可能です。洋服に関する知識を養える現場なので、流行をいち早く知りたい方に向いている職場でしょう。