アパレル店の派遣を契約満了したら?その後の手続きはある?
一定期間アパレル店で派遣として働き、契約満了となったら、その後には一体どのような手続きがあるのか、事前に知っておくと慌てることにはなりません。3年未満なら派遣先から申請があれば、継続して同じ場所で働くこともできます。しかし、契約が終了するなら、すぐに次の就業先を見つけ、場合によっては保険などの手続きも必要です。
働く期間が最初から決まっている契約をする働き方
正社員雇用とは異なり派遣社員として働く場合は、あらかじめ契約時に派遣期間が決まっています。やがてやってくるのが、アパレル店でも同様の契約満了です。一律で期間が決定をされているわけではありませんが、契約を3ヵ月単位ですることは比較的多い傾向にあります。
たとえば3ヵ月契約であっても、その時期が来たら更新ということもありますから、同じ派遣先で働き続けることもあるでしょう。法律の改正が2015年に行われたため、同じ会社で働き続けることができるのは、今では長くても3年間になっています。
契約の期間が来て満了であったとしても、まだ3年経過していないなら同じ派遣先で、更新して仕事をすることは可能です。満了の時期に更新がない場合は、そこでの仕事は終了になります。契約更新に関しては、派遣会社を通じて満了の30日前までには告知があるはずです。期間満了までで終わりになる場合、派遣社員本人が難しい手続きをすることはありません。
更新して働く場合は同意をすることになりますが、終わりの場合は別の人に仕事を引き継ぐ必要があります。これまで自分の行ってきた仕事を、終了日までに引継ぎをすることになるでしょう。他の人がわかりやすく理解できるように、これまで行ってきた仕事を伝えることです。また会社の備品などは、すべて返却することになります。
契約終了に伴い社会保険などの切り替えの手続きも
楽しく働いたアパレル店の派遣を契約満了した後の手続きには保険関係のものが考えられます。すぐに次の仕事が決まれば話は別ですが、派遣先が決定しなかった場合は、厚生年金保険や健康保険は喪失することになるでしょう。一定の条件をすべて満たしているなら、そのまま継続をして加入をすることもできます。
契約終了により社会保険の喪失となった時には、本人による切り替えが必要です。家族の扶養や国民健康保険などの医療保険への切り替え、国民年金などの年金保険への切り替えをすることになります。
国民健康保険加入に関しては、市区町村にある国民健康保険窓口へ問い合わせしましょう。手続きをする期間は契約が終わった次の日から2週間以内です。印鑑とともに厚生年金資格証明書、健康保険などを持参して申請に行きましょう。
健康保険や任意継続加入に関しては、住んでいる都道府県の協会けんぽ支部への問い合わせが必要です。こちらは契約が終わった翌日から、書面が20日以内に到着するように、必要書面を全国健康保険協会へ送らなければいけません。
雇用保険喪失の手続きに関しては離職票の交付になりますが、請求の方法は社会保険加入状況により違いがあります。雇用保険のみの加入ならば、離職票発行希望の連絡をして、社会保険と雇用保険に加入とするなら、社会保険喪失手続確認書や、離職票交付確認書と雇用保険手続きでの手続きが必要です。
失業保険の給付の手続きをする選択も
契約期間をアパレル店の派遣として働き契約満了したら、その後の手続きとして新しい就業先を見つけなければなりません。もちろん本人による仕事探しで、自由に仕事探しをすることはできるでしょう。しかし同じ派遣会社を通じてまた仕事をしたいと考えるなら、将来に向けての仕事探しを、コーディネーターと相談をしながら探していくことです。
今後の本人の持つキャリアイメージを具体的に思い描いてみたり、本人の希望とする条件をピックアップしてみたりします。教育訓練制度を用意する派遣会社もありますし、就業に有利になる資格取得にもよいチャンスです。満了後すぐに仕事先が見つからない時には、失業保険の給付などの手続きをすることで、次が見つかるまでの生活費などの心配をする必要もなくなるでしょう。
正社員雇用だけに用意されているようなイメージですが、時間給であっても条件を満たしていれば受給は可能です。31日以上となる1ヵ月以上の雇用が見込まれていること、また1週間の働く時間が合計で20時間以上であることなどが条件となります。人材派遣会社でも雇用保険の加入手続きができますし、ハローワークで失業保険の給付の手続きをすることが必要です。ハローワークへ行く際には、人材派遣会社で離職票を作ってもらい、それを持って本人が手続きします。
華やかでトレンドも意識しながらのアパレル店での仕事は成長にもつながりますが、派遣の契約満了となればいくつかの手続きをすることも必要です。他の人への仕事の引継ぎをすべて行うことになりますし、各種保険の切り替えをすることにもなります。