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派遣社員でも産休・育休は取得可能?条件や手当について解説!

公開日:2022/09/15  

派遣社員でも産休・育休は取得可能?

出産後、仕事と子育てを両立することが当たり前になりつつある今、産休・育休の取得は関心度が高くなっています。しかし、派遣社員として働いていると、産休・育休が利用できるのか、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。今回は、派遣社員が産休・育休を取得する際の条件や、取得期間に受け取れる手当について解説します。

派遣社員でも産休・育休は取得できる

定められた条件をクリアすることで、派遣社員でも産休・育休を利用することが可能です。産休は出産のための「産前産後休業」のことであるため、取得可能なのは女性だけになります。

育休は「育児休業」のことで、女性だけではなく男性も利用可能な制度になっています。「育児・介護休業法」により、会社側が出産や育児を理由に従業員を解雇することは禁止されています。

派遣先にも適用されるので、産休・育休を理由に解雇・減給・契約打ち切りなどの心配をする必要がありません。

ただし、もともと契約が終了する予定の場合は、更新しなくても問題はないといわれています。産休・育休を利用する予定の場合は、早めに派遣会社に相談してみてください。

派遣社員が産休・育休を取得する条件

産休・育休は働く人全員に認められている権利ですが、派遣社員が利用するときは条件がいくつかあります。利用を考えている場合は先にチェックしておきましょう。

産休を利用する場合

派遣社員が産前休業を利用できるための条件は、申請する時点で在職中であることになります。産休は「産前休業」と「産後休業」の2種類です。「産後休業」は出産した日から8週間は法律により働かせてはいけません。

「産前休業」は、出産予定日の6週間前(多胎児妊娠のときは14週間前)から利用が可能ですが、任意になります。妊娠がわかったら、産前休業開始日までに契約が満了にならないか早めに確認しましょう。

育休を利用する場合

次にあげる3つが、育児休業を取得する条件になります。

・同じ派遣会社で、1年以上雇用されていること

・子が1歳になったあとも、継続して雇用されることが決まっていること

・子が1歳6か月になる前日まで、契約が継続している

まとめると、同じ派遣会社で1年以上雇用されていて、育休取得後も働く気がある人が利用できます。

派遣社員が産休・育休中にもらえる手当

実際にどんな手当がもらえるのか、具体的にご紹介します。

出産育児一時金

妊娠4か月以降の出産の場合にもらえるお金です。加入している健康保険に申請すると受給でき、子どもひとりに対し42万円になります。

出産手当金

産休を取得し、給料の支払いがされなかった日数について、標準報酬日額の3分の2の額を受け取ることができます。

国民健康保険に加入している場合は、任意の給付とされているため、市区町村により対応が異なります。お住まいの地方自治体でどのような制度が実施されているか確認してみてください。

育児休業給付金

育休中の家族の生活に不安がないように、給与に代わり給付されるのが「育児休業給付金」になります。母は産後休暇明けから、父の場合は子どもが生まれた日から、子どもが1歳になる日の前日までが給付対象です。

支給される金額は、育児休業開始から180日間は育休開始前の賃金の67%、181日目からは50%になります。

派遣会社独自に手当

ほかにも、会社独自に従業員の出産や育児のために、手当やお祝い金制度が用意されている場合もあります。申請期間が決まっていたり、書類の準備が必要になったりすることもあるかもしれません。

申請が間に合わないなんてことが起こらないように、派遣会社の担当者や先輩社員にも確認してみましょう。

産休・育休の取得から派遣復帰までの流れ

ぜひ積極的に取得したい産休・育休ですが、どのタイミングでどのような準備をすればいいか不安ですよね。産休・育休の取得から、職場復帰までの流れを解説します。

派遣会社へ連絡して、産休・育休取得の意思を伝える

妊娠がわかり、産休・育休の取得したい場合は、出産予定日とともに産休・育休を取得する意向を派遣会社に伝えます。産休に入る前にも、定期的な通院や体調による休暇が必要なるケースも多くあります。

妊娠がわかったら早めに報告し、必要なときに無理なく休暇が取得できるように準備していくのがおすすめです。

必要書類を準備して提出する

休業を開始する1か月前までに申請が必要となります。出産直後は、外出して必要書類を準備することが難しいので、産休に入るときに育休の申請を一緒に行うのが一般的です。

産休・育休に入る

産前休暇に入る時期は、出産予定日の6週間前からであれば自由に決めることができます。有給が残っている場合は、産前休暇よりも前から、出産に向けてのお休みを取得することもできるかもしれません。

体調とも相談して、出産へのカウントダウン期間を穏やかに過ごせるようにしましょう。職場に復帰するためには、保育園など親が仕事中の子どもの預け先を考えておくことが必要です。

保育施設に預ける場合は、申込期間や必要書類は自治体のホームページなどで確認できます。知らない間に申込期間が過ぎてしまわないように、育休に入ったら早めに確認しておきましょう。

復帰

子どもの預け先などが決まり復帰の準備が整ったら、派遣会社に復帰の意思を伝えます。復帰後にも、さまざまな育児支援制度が用意されている会社が多くあります。復帰したら利用できる制度についても確認しておくことがおすすめです。

まとめ

産休・育休を利用することで、子育てに専念する期間を確保できます。また、産休・育休中の手当により、派遣社員でも生活や家計の心配をすることなく過ごせそうですね。

妊娠、出産を考えている方は、産休から復帰までの流れを把握しておくようにしましょう。上手に制度を利用して、子育てと仕事を両立して続けていけたらいいですね。

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