アパレル店員の派遣から正社員へキャリアアップする方法
近年では多様な働き方があり、必ずしも正社員として企業に勤めることだけが正解ではありません。しかし、その中でも安定した地位や収入を求める場合には、正社員を目指すのがひとつの方法と考えられます。派遣社員からスタートしても正社員にキャリアアップできる方法もあるので、それを望む場合は正社員登用のチャンスを狙っていきましょう。
アパレル店員の派遣としてまずは活躍しよう
おしゃれで洋服を楽しむことが好きな人にとっては、アパレル店員の仕事は天職といえます。どのような職場かまずは派遣社員として様子を確認してみたいと考える人もいますが、派遣であっても正社員であっても給料が発生しているので、仕事上の成果を期待されるでしょう。
派遣社員として活躍するために、まずは派遣先のルールを覚えて自分の仕事をこなせるようになることが必要なことです。アパレル店員であれば、洋服を悩んでいる顧客に対してアドバイスし、試着をした方に対して適切なコメントをすることも仕事のひとつでしょう。
また、在庫管理やレジ周りの金銭の管理などを任されることもありますが、ショップの売り上げに直接的に関係する仕事なので、間違いのないよう用心深く覚えなければいけません。先輩の正社員の仕事ぶりを見習い、どのような接客態度が好ましいのか、コメントとして盗めるポイントはないかなどを勉強するとスキルアップになるでしょう。
また好きな洋服のことだからこそ、雑誌やテレビなどで情報を得て、そこから勉強していくのもよい手段です。自分の着こなしが素敵に見えると、それを参考に買ってくれる顧客もいるでしょうから、自分の身なりにも気を配ってショップに立つようにします。それだけでなく、立ち姿勢によっても服の見栄えが変わるので、そういったところまで気をつけましょう。
アパレル店員の派遣から正社員になるには
アパレル店員の派遣社員からスタートした場合、正社員にまでキャリアアップするのは簡単なことではありません。戦力として実力を認められ、今後長く続けて欲しいという期待をされなければ正社員になることは難しいでしょう。まずは自分の長所を伸ばして、それを評価してもらえるようアピールすることが大切です。
たとえばトークスキルやコミュニケーションが得意だと感じているのであれば、顧客に喜ばれるような提案や試着対応を積極的に行い、その能力を伸ばせるように努力することが重要になります。試着対応をするにあたっては、在庫の状況が頭に入っていれば他の色やサイズをスムーズに提案して持ってくることもでき、在庫に対する意識も高まるはずです。
また他に似合う商品があると思う場合には、どれとどう組み合わせて提案すると満足感が高いかなどを考えてみると、より提案力に磨きがかかるでしょう。顧客に単に商品をおすすめしたり似合うと褒めたりするだけではなく、こうするともっとスタイルがよく見える、普段着ない色合いであってもこれは客観的にみて似合うというような話を、押し付けがましくなくできるようになりましょう。顧客からの信頼も得られて、スタッフの人たちからの評価も高まりそうです。そのためには、雑誌などで勉強したり、イメージトレーニングをしたりすることも必要でしょう。
正社員になってからがスタートと考えよう
望んでいたように正社員になれたとしても、そこからがスタートです。正社員になることがゴールではなく、そこから新たなキャリアが始まると考えて、しっかりと業務に取り組む必要があります。何事も初心を忘れてはならないといわれますが、まさにその言葉の通りで派遣社員の時代に学んだことを身につけていかすような意気込みが大切でしょう。
正社員になると、新たな責任ある業務を任されることも増えるはずです。金銭の計算などを扱うことも増え、在庫品の発注など管理的な業務も多くなる可能性が高いでしょう。それらをストレスのある大変な仕事だという受け止め方をするのではなく、これを習得できればまたスキルアップにつながると前向きな学習意欲を持つとよいです。さまざまな業務を経験すると接客業務にも深みが増し、より自信を持って対応できるようになります。
その姿は信頼感を与えることができるため、顧客から相談してもらえ、先輩からアドバイスをもらえることも多くなるでしょう。また正社員になると、後輩ができて指導を行う立場になっていくので、先輩として頼ってもらえるようなしっかりとした対応や手本となるような接客態度が求められるようになるかもしれません。プレッシャーは高まりますが、誰かに見られているというのは背筋が伸びますし、手本になろうと前向きに向上心を持つことは成長への近道です。
アパレル店員として、派遣社員から正社員になるためにはさまざまな努力が必要とされ、多くのスキルを身につける必要があります。また正社員になるということは、より大きな責任を背負うことでもあるので、張り切って仕事に取り組みたいものです。