長期派遣と短期派遣の違いとは？それぞれ何か月働くのが目安なの？

一口に派遣社員といっても、さまざまな雇用形態があります。その中でも、働く期間によって長期派遣と短期派遣に分けられることをご存じですか？それぞれ働く期間はどのくらいで、どのようなメリット・デメリットがあるかを知っておくと、労働の選択肢が広がるでしょう。今回は長期派遣と短期派遣の違いを説明します。

長期派遣と短期派遣とは

長期派遣と短期派遣は、契約期間の長さによって分けられます。基本的には3か月以上働くのが長期派遣になり、3か月未満の場合は短期派遣に該当するのです。ただ、登録する派遣会社によって区分が異なるケースもあるため、必ずしもこの期間が当てはまる訳ではありません。

より細かく分けている派遣会社の場合、3か月～6か月を中期、6か月以上を長期とすることも。自分が次に働く仕事が決まっていて、それまでの間収入が欲しい場合は短期派遣として登録するという方法も存在します。派遣社員としてさまざまな企業に出向し、経験や知識を身に付けたい人は長期派遣の仕事を探すとよいでしょう。

長期派遣と短期派遣の違い

長期派遣と短期派遣は、労働機関以外にどのような違いがあるのでしょうか。短期派遣の場合、契約期間が終了したタイミングでそのまま違う仕事に移行するのが一般的です。短期の仕事を何度も更新するというケースはあまり存在しません。

一方、長期派遣の場合契約更新の可能性があります。初回契約後に仕事をこなしてもらい、一定の評価を受けたりそのまま働いてほしいという希望が出されたりしたら、契約を更新して長期的な勤務になるのです。

■仕事内容が大きく異なることも

短期派遣だと一時的な人手不足の解消や繁忙期の対応といった限定的な仕事が多いです。決められた作業を反復してこなすなど、単純作業が主な仕事内容になります。一方、長期派遣になると求められるスキルや知識が専門的になったり複雑化したりするケースも。自分のスキルに合った仕事を見つけてください。

■3年ルールに注意

長期派遣で、まず3か月契約で仕事を始め再契約によってさらに3か月労働期間が伸びたとします。それを繰り返していけばずっと同じ企業・同じ仕事に従事できるのではと考えるかもしれません。

ただ、派遣社員が同一の派遣先に就労できるのは3年までと決められているのです。同じ職場で働きたい場合、正社員に登用されるか自分で就職試験に受かる必要があります。また、無期雇用派遣といって、派遣期間を定めない雇用形態も。魅力的な分人気が高く狭き門になるため、誰にも負けない強みを求められます。

長期派遣のメリット・デメリット

長期派遣のメリットは、長い期間安定した収入が得られることです。短期派遣だと長くても3か月ほどで契約期間が終了し、また新しい仕事を探さなくてはいけません。条件がマッチする仕事が見つからないと、その期間は無給になってしまいます。その点、長期派遣は一度契約を結べばある程度の期間は収入を得られるといえるでしょう。

また、専門性が高い仕事が多い分給与面の待遇もよい傾向があります。その分仕事を覚えるのは大変かもしれませんが、さまざまな経験を積み自分のスキルを磨いていけるのです。企業によってはきちんと仕事を覚える期間を設けてくれるケースもあり、じっくり仕事に向き合っていけます。長期派遣で働きぶりが評価され、そのまま正社員として直接雇用される可能性も考えられます。既に仕事を覚えており、かつ社内の人間とも適切にコミュニケーションが取れている人がいる場合、新たに人材をとるよりはそちらを採用したいと思う企業も。自分の可能性を広げられるチャンスが多いのです。

■デメリットも考慮

長期派遣の人は契約更新を提案されることがありますが、長く働くほどそれを断りにくいと感じるかもしれません。契約を更新するかどうかは本人の自由であるため、ライフスタイルに合わない場合ははっきりその意思を伝えることも必要です。また、反対にまだこの仕事を続けたいと思っても契約更新されない可能性も。場合によっては契約期間の途中で打ち切られてしまうケースもあるので、常に保証されている訳ではないことを覚えておいてください。同じ仕事をしている正社員との待遇の差に悩むこともあるでしょう、

長期派遣が向いている人

長期派遣に向いているのは、自分から積極的に周囲の人間とコミュニケーションをとり、向上心を持って仕事に取り組める人です。契約期間が決まっていてもすぐに仕事が終わる訳ではないので、自分の仕事だけこなせばいいという考えでは企業側から派遣切りされるかもしれません。これを機に自分のスキルを磨き、レベルアップしていきたいという高い志を持って仕事に臨んでください。

長期派遣と短期派遣の違いについて紹介しました。長期派遣は長い期間働き、より高いスキルや専門的な知識が必要です。短期派遣に比べ仕事の幅が広い分、責任を求められる場面も多いでしょう。短期派遣に比べ安定した収入につながり色々な経験を積める点が魅力的です。自分のライフスタイルに適した働き方を選びましょう。

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