共働きなら派遣スタッフになったほうがいい?家事・育児を分担するには
近年、共働きで働く家庭はますます増加しており、共働きなら夫婦で経済的な負担を補い合うことができます。しかし一方で、家事や育児との両立が難しいとの見方があるのも事実です。この記事では、派遣スタッフとして共働きをすることのメリットや、共働きのコツについてご紹介します。
共働きでありがちな悩み
夫婦が二人とも共働きで働いていると、さまざまな悩みが生じてきます。
1つ目は、家事・育児に偏りがあるという悩みです。共働き夫婦の家事分担について行った調査で、もっとも多かった分担比率は、夫が10%・妻が90%というもので、全体の21.8%を占めています。実際に夫婦平等を実現している比率は13%のみ。このことからも、家事・育児において妻の負担が大きいことが明らかです。また、家事・育児には食事の献立を考えたり、家族の予定を考え調節する「マネジメント」面での負担もあるでしょう。
2つ目は、自分の時間を取れないという悩みです。仕事と家事を両立しようとすると、常に「やるべきこと」をこなし、時間に追われた生活を送ってしまいます。そのため、自分の時間を撮ることが疎かになってしまう人も多いでしょう。キャリアを積んで仕事量や責任が大きくなるにつれ、ストレスが増えてしまうことも。
3つ目は、予定や計画通りにいかないことが増えるという悩みです。小さな子どもがいる共働き家庭では、生活の中心が子どもになることでしょう。そのため、もし子どもが体調を崩したら、夫婦のどちらかがスケジュール調整をする必要があります。多くの家庭では、母親が子どもの看病をするということが多いのではないでしょうか。仕事にしわ寄せが生じることがあるのは、圧倒的に女性の方が多いということも、共働き家庭にとっては悩みになります。
共働きで派遣勤務を選ぶメリット
派遣とは、派遣会社と雇用契約を結んで実際に働く企業で就業するという働き方です。共働きで派遣勤務を選ぶことには大きく2つのメリットがあります。
1つ目のメリットは、ワークバランスの維持がしやすくなることです。派遣では、職種・勤務時間・勤務地などの希望条件を元に仕事を探すことができます。また、正社員では難しい「残業なし」「週に2日」「扶養控除内」という条件で仕事を選ぶことも可能です。そして小さい子どもがいて、正社員で働くことが難しい方や、主婦業との両立をしたい方にもぴったりです。
2つ目のメリットは、派遣会社が自分に合った仕事を紹介してくれることです。最初に、希望条件を伝えておくと、派遣会社はその情報に基づいておすすめ仕事を紹介してくれます。求人情報を探す時間も減らすことができるので、忙しい方にとって便利です。時間に余裕が生まれると、家事や育児にも集中しやすくなります。
3つ目のメリットは、残業時間がないことです。正社員の場合は、急な残業が生じることもしばしばあります。しかし派遣勤務の仕事には、急な残業は発生しないが多いです。そのため、精神的にもゆとりが生まれ、職場に縛られる心配もありません。
共働きしやすくするためのコツ
共働きをしやすくするためには、まず家事と育児の分担決めを夫婦でしっかりと話し合うことから始めましょう。感情的な議論にならないように、分担したい家事・育児の具体的な内容や頻度、時間をピックアップします。たとえば、買い出しを週に何回するか、どのくらいの時間がかかるかなど、細かく考えていきます。
どちらが担当するかは、得意・不得意、時間帯、こだわりなどで決めていくことができるでしょう。慣れないことなので、最初のうちは上手くいかないかもしれません。しかし相手を褒めること、感謝する気持ちを示すこと、完璧を求めすぎないなどを心掛けましょう。そのようにすれば、少しずつ家事分担ができるようになります。
また、自分だけの時間や夫婦の時間をつくることも大切です。自由な時間をつくるために、時短につながる家電や食材宅配サービスの活用、家事代行サービスの利用を検討するのもおすすめです。さらに、急な予定変さらにも対応可能な余裕のあるスケジュールを心掛けましょう。
子どもが急病になった時や、緊急事態の際はどうするかなど、夫婦で前もって話しておくと、焦らずに対応できます。病児・病後児保育や病児シッターなどを利用できるように、登録しておくことも一つの方法です。保育士・看護士・栄養士・医師等の専門家による保育と看護を行う施設やサービスなら、いざというときに安心して子どもを預けられます。
共働きの夫婦は、家事や育児に大忙しです。派遣勤務を選択すれば「残業なし」「週に2日」「扶養控除内」という条件でも仕事を選べます。また、残業時間もないので余裕が生まれます。家事と育児の分担で大切なのは夫婦での話し合いです。感情的にならず、お互いのことを思いやって家事を分担していきましょう。