アパレル派遣の業務内容とは?やりがいときつい点も紹介
「アパレル派遣の仕事に興味があるけど、実際のところはどうなんだろう?」と悩んでいませんか。本記事ではそんな人に向けて、アパレル派遣における業務の内容を詳しく解説します。また、アパレル派遣特有のやりがいときつい点もまとめて紹介するので、アパレル派遣の仕事に興味がある人はぜひご一読ください。
アパレル派遣の業務内容
アパレル業界における派遣販売スタッフの仕事内容は多岐にわたりますが、大きく分けて接客、レジ業務、商品整理・品出し・検品、ディスプレイ作成の4つです。
接客業務は、来店した顧客に対して商品の魅力を伝え、コーディネートの提案を行うなど、売上に直結する重要な役割を担っています。
購入が決まった商品については、自身でレジを操作し、精算対応や会員カードの手続きなどを行うのも基本的な業務のひとつです。
また、店頭の商品をきれいに畳み直す、陳列棚を整える、入荷したアイテムの検品・品出しといった裏方の作業も欠かせません。
さらに、店舗によっては、什器の配置換えやマネキンの着せ替えなど、売り場の印象を左右するディスプレイの作成も任されます。
アパレル派遣スタッフはおもに客前に出て、店舗の運営を支える存在として活躍しています。
アパレル派遣のやりがい
アパレルの派遣販売には、ほかの雇用形態にはないさまざまなやりがいがあります。
アルバイトよりも高時給
まず大きな魅力として挙げられるのが、アルバイトに比べて時給が高い点です。アパレル業界のアルバイトは、地域の最低賃金に近い水準である場合も多く、収入面での不安を感じやすいです。
一方、派遣スタッフは未経験者でも比較的高い時給が設定されており、全国平均では1,300円以上となっています。
たとえ勤務中に洋服を自費で購入する必要があったとしても、時給の高さによって十分に収入を確保できるのは大きなメリットです。
ブランドの選択肢が広がる
派遣という働き方は、ブランドの選択肢が広がるのも魅力のひとつです。流行のブランドや外資系ブランドなど、通常ではなかなか関わる機会のない人気ブランドで働けるケースも多く、ファッションに強い関心をもつ人にとっては大きなモチベーションとなるでしょう。
派遣会社による研修制度が整っているため、アパレル未経験者でも自信をもって現場の業務に取り組めるため安心です。
労働条件面でも利点がある
派遣には労働条件の面でも利点があります。派遣社員は法律上、勤務時間に応じた給与の支払いが義務付けられており、正社員によく見られるようなサービス残業が発生しにくい点は大きな安心材料です。
就業先の都合で残業が発生した場合でも、必ず給与に反映されるため、働いた分だけしっかりと報酬を得られる環境が整っています。
ファッショントレンドに詳しくなれる
アパレル派遣として働くと、日々の業務を通じてファッションのトレンドに敏感になれる点も見逃せません。シーズンごとに変化する新作アイテムに触れるなかで、自然と流行に詳しくなり、自分自身のスタイルにも磨きがかかるでしょう。
職場で得た知識は、プライベートの買い物やコーディネートにも活かせるため、ファッションが好きな人にとって非常にやりがいのある仕事だといえます。
アパレル派遣におけるきつい点
アパレルの派遣販売には多くの魅力がある一方で、きついと感じられる点もいくつか存在します。
モチベーション維持が難しい
まず代表的なのが、モチベーションの維持が難しい点です。多くのブランドでは派遣スタッフに対して個人ノルマが設けられていないため、目標意識をもちにくく、仕事へのやりがいを見出しづらい場合があります。
なかには個人目標の設定を推奨しているブランドもありますが、かえってプレッシャーに感じてしまい、精神的に負担となる場合も少なくありません。
また、来店客が少ない時間帯や閑散期には業務量が減り、手もち無沙汰になってしまい仕事への集中力を保ちにくくなる傾向も見られます。
仕事の安定性に欠ける
派遣という雇用形態の性質上、仕事の安定性に欠けるのもデメリットです。アパレル業界は季節ごとの繁閑の差が大きく、とくにセール時期や年末年始などの繁忙期には派遣スタッフの需要が高まります。
しかし、繁忙期が過ぎると社員やアルバイトで対応可能になるため、派遣の契約が終了してしまうケースが少なくありません。収入が不安定になりやすく、長期的な雇用を希望する人には不向きな一面もあります。
より安定した働き方を望む場合は、短期契約ではなく長期契約の案件を優先的に探しましょう。
3年ルールの制約がある
また、派遣法にもとづく3年ルールもアパレル派遣販売における大きな制約です。3年ルールにより、同じ派遣先では3年以上継続して働けません。
たとえ自分に合ったブランドや人間関係のよい職場環境であっても、3年を超えると契約を更新できず、別の職場を探さなければなりません。
しかし、派遣期間に身につけた接客スキルや商品知識はほかのブランドや別の職場でも活かせるため、経験を積みながら柔軟なキャリア形成が可能になるという見方もできます。
したがって、長期的に派遣で働くのを視野に入れるなら、複数の派遣会社に登録し、自分に合った環境を模索し続ける姿勢が求められます。
まとめ
アパレル派遣の仕事は、接客やレジ、商品管理、ディスプレイ作成など幅広い業務を通じて店舗運営を支えるやりがいのある仕事です。高時給や人気ブランドでの勤務、サービス残業の少なさなど、アルバイトにはない魅力が豊富にあります。また、働きながら自然とファッショントレンドに詳しくなれる点も大きな魅力でしょう。一方で、モチベーションの維持や雇用の安定性、3年ルールといったデメリットもあるため、自分のライフスタイルに合った働き方を見極める必要があります。アパレルに興味があり、自分らしく柔軟に働きたい人にとって、派遣という選択肢は大いに価値のある働き方といえるでしょう。